大学受験は、国公立大学と私立大学とで異なる方式となっています。
今回その違いをわかりやすく紹介していきます。
国公立大学の入試方式
国公立大学では、センター試験と大学別個別試験の二つを受験する必要があります。
まずセンター試験を受験し、その後志望大学に出願、そして個別試験(二次試験)の受験という流れです。
個別学力検査では前期日程と後期日程の2つに分けて行う分離・分割方式で実施されています。
合否はセンター入試と個別学力検査の総合得点で判定されます。
センター入試【国公私立】
独立行政法人大学入試センターが毎年1月に実施する共通試験です。
センター試験を受けると複数の国公立大学に出願でき、その得点結果を合否判定に利用できます。
そのため多くの大学がこの方式を採用しています。
また、受験料も1万5,000円~2万円程度です。
センター入試では、国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語の6教科30科目で構成されています。
この中から最大8科目受験でき、志望大学が指定する教科・科目を選択して受験することになります。
試験日:2016年1月16日(土)、17日(日)
科目数:5教科以上
個別学力検査
▷ 国立大学
前期日程試験と後期日程試験の二回実施されます。
受験生はこの二日程両方受けることが可能です。
そのため、日程ごとに出願校を変えたり、前期日程で受からなかった場合後期日程で同じ大学を再び挑戦することができます。
したがって最大2回のチャンスがあると言えます。
後期日程試験の合格人数は前期に比べて少ないため、高倍率になる傾向があります。
後期日程試験では、小論文入試が多いです。
前期日程試験:2月25日~
後期日程試験:3月12日~
▷ 公立大学
前期日程試験・中期日程試験・後期日程試験の三回実施されます。
受験生はこの三日程全て受けることが可能です。
そのため、日程ごとに出願校を変えたり、前期日程で受からなかった場合中期日程や後期日程で同じ大学を再び挑戦することができます。
したがって最大3回のチャンスがあると言えます。
中期日程試験は一部の公立大学のみで実施されるので、事前確認の必要があります。
前期日程試験:2月25日~
中期日程試験:3月 8日~
後期日程試験:3月12日~
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私立大学の入試方式
私立大学では、大きく分けてセンター入試と一般入試の二つの入試方式があります。
さらに一般入試では同じ大学の試験を複数回受けることができるので、センター入試と合わせると志望校に受験するチャンスがたくさんあるのです。
センター入試【国公私立】
独立行政法人大学入試センターが毎年1月に実施する共通試験です。
センター試験を受けると複数の私立大学に出願でき、その得点結果を合否判定に利用できます。
私立大学では8割以上がこの方式を採用しています。
また、受験料も1万5,000円~2万円程度なので、私立大学を受ける受験生にとって割安となっています。
センター入試では、国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語の6教科30科目で構成されています。
この中から最大8科目受験でき、志望大学が指定する教科・科目を選択して受験することになります。
試験日:2016年1月16日(土)、17日(日)
科目数:2~3教科
メリット
- センター試験の結果のみで複数の大学に出願が可能
- 地元で受験が可能
- 一般入試に比べて受験料が安い
一般入試
学力試験中心の入学試験で、推薦入試・AO入試以外の入試を指します。
私立大学の一般入試は、主にセンター試験が終わった1月下旬から2月中旬に行われます。
一般的には3教科が基本で、学部・学科ごとに異なる日程、異なる試験問題(学部別日程)で行われます。
配点や出題形式は大学・学部・学科によって異なるので、大学の公式HPで事前に確認しておきましょう。
一般的な入試科目:文系学部 英語、国語、地歴・公民・数学から1教科
理系学部 英語、数学、理科
▷ 試験日自由選択制度
学部・学科ごとに複数の試験日が設定されており、その中から受験生に取って都合のいい試験日を自由に選択して受験できる制度です。
学部別日程の試験方式で、多くの大学がこの制度を採用しています。
試験問題は試験日によって異なりますが、同一の学部・学科や別の学科を連日受験することが可能です。
第一志望校がこの方式をとっている場合、日程的に受験可能な全ての試験を受け、合格のチャンスを増やせます。
さらに他大学との試験日の重複を避けることができ、多くの大学を併願することが可能です。
メリット
- 自分の都合に合わせて試験日を自由に選択できる
- 全ての試験日に出願すれば、合格のチャンスが増える
- 他大学の試験日との重複を避けられる
▷ 全学部日程
全学部・全学科が共通の問題を使って、同日に一斉に行う試験のことです。
学部別日程の試験方式と組み合わせて同じ学部・学科を受験することが可能なので、同一学部を2回受験できます。
他の併願校の試験日との重複を避けることができるので、合格のチャンスが増えます。
また、幅広い学部系統の志願者を対象とするため、入試問題が比較的広く浅く出題される傾向にあります。
3教科をひと通り勉強していれば、苦手科目が合っても深く突っ込まれることがないので、合格確率がアップするかも?!
さらに受験料が割引になる大学もあるんだそうです。
メリット
- 学部別日程と組み合わせることで、合格のチャンスを増やせる
- 他大学の試験日との重複を避けられる
- 広く浅い出題傾向で合格の確率が上がる
▷ 学外試験(地方試験)
大学の所在地以外の場所で受験できる試験のことです。
例年受験生が多い都道府県を選び、その都道府県の中心的な都市(主要都市)に学外試験会場を設けます。
そのため、大学所在地から遠い地域の受験生にとって、時間とお金を効率的に使うことのできる便利な試験方式です。
また学外試験には、本学で実施する試験日と同じ日程で行うものと、本学で実施する試験と別日程で行うものがあります。
別日程の場合は、本学での試験と地方試験とを併願することができるので、合格チャンスが増えます。
メリット
- 長時間移動による時間・費用・体力の負担を軽減
- 受験日程に余裕ができる
- 本学試験日と別日程の場合、合格のチャンスが増える
- 地元で試験が行われるため、精神的に落ち着いて受験できる
▷ 後期試験
一般的に3月に実施される試験です。
それまでに合格できなかった受験生が再チャレンジするために利用することが多い方式です。
メリット
- 第一志望
- 受験日程に余裕ができる
- 本学試験日と別日程の場合、合格のチャンスが増える
- 地元で試験が行われるため、精神的に落ち着いて受験できる