受験生のみなさん、毎日の受験勉強ご苦労様です。
そろそろ夏休みが始まりますね。部活動が盛んな現役生以外は、夏前から受験勉強をスタートしていると思います。
「夏休みを制する人が受験を制する!」
とよく言われますが、いろいろな視点からその理由を考えてみたいと思います。
夏休みの勉強計画の立て方やこれからの勉強方法の参考にぜひしていただけたらと思います。
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1日の勉強時間は10時間!!その秘密に迫る!!
7月1日からセンター試験までの日数を考えるとおよそ200日。受験生の勉強時間として1日の平均勉強時間は5時間。200日×5時間=1,000時間となり、受験までの1,000時間がひとつの目安になります。
ここで、夏休みを1日10時間勉強、普段の勉強の2倍勉強するとします。夏休みは約40日ありますので、40日×10時間=400時間となり、受験までの勉強時間の4割となります。現役生からすると、普段は学校があるため10時間勉強することは難しいと思います。しかし、夏休みに頑張って10時間勉強することは、2割の勉強日数で4割の勉強時間をつくることができる唯一の期間となりますので、しっかりと意識して勉強時間をつくるようにしましょう。
夏休み期間、毎日10時間勉強することができれば、夏以降の勉強も1日の長時間勉強に絶えられる意識・体になっていますので、精神的にとても強くなることでしょう。
夏休みで基礎を固めるのはなぜ?
学習指導要領における平均授業時間を見てみましょう。高等学校の場合、1単位の単位時間は50分。年間35週として計算されるため1単位あたり1750分、約29時間の学習時間を必要とします。科目ごとに必要とされる平均単位数は約4単位ですので、高等学校で1科目習い終わる授業時間の平均は約116時間。つまり、高等学校で受験科目1つにつき約116時間授業を受けてきたことになります。受験科目は私立一般入試の3科目~センター入試国公立での7科目ほどですので、授業時間でみると約350時間~約850時間となり、夏休みの勉強時間400時間で受験科目をまとめて復習することができます。実際の勉強時間と学校での授業時間とは違うと思われがちですが、学校でこれだけの時間を使って授業を受けてきたと自覚することで、単元ごとの時間配分や苦手教科への時間配分など自分に足りないところを見つめ直すことになりますので、夏以降の勉強計画がより緻密に立てられることにつながります。
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模試は現状分析をするツールとして使う!
夏休み中にはマーク模試や記述模試など各予備校での模試が行われると思います。
勘違いしてはいけないことが、模試は現状分析をするツールとして使うもので、合格判定の結果は二の次です。何のための受験勉強かというと、約200日後に合格をするための受験勉強であり、模試がE判定でも入試で合格すればよいのです。残りの受験時間はみな同じですが、みなさんの覚醒レベルは人それぞれです。現状を見据え今足りないとことは何なのか?そのためにここを勉強する必要があると今後の勉強計画のひとつにするツールとして使用してください。また、模試の結果は約1ヵ月ほどかかります。結果が悪くても、結果が出るまでの1ヶ月の勉強は何をしたのか?と振り返ることもよいのではないでしょうか。
GPDCAは計画をする上での基本です。
GPDCAとは、Goal(目的)、Plan(計画)、Do(実行)、Check(検証)、Action(行動)の頭文字であり、企業に就職した新人研修の一環としてよく学習します。目的をもち、達成するための計画を立て、計画を実行し、その結果を検証し反省点を改善し再び行動をする。というものです。これは企業の考え方だけでなく、受験勉強での勉強の仕方でもいえることだと思います。
ポイントとして、計画はひとつではなく、複数考えること。長期的~短期的など複数考えることが必要です。また、数値的目標にすると、計画の達成度が分かりやすいので、検証、行動をしやすいことにもなります。
例をあげてみましょう
Goal「第一志望合格」
Plan「入試1ヶ月前までに入試科目過去問95%正解」←長期的な数値目標
Plan「入試3ヶ月前までに入試科目の参考書を終わらせる」←中期的な目標
→Check「英単語の参考書は終わったが、英文がまだ基礎レベルだ」
→Action「英文の勉強時間を1日2時間に増やし英文力を増やす」
plan【夏休みに400時間勉強する」←短期的な目標
→Check「スタート10日間で120時間勉強した。このまま継続していく」
などです。上記に記載した夏休みの勉強時間や模試の使い方なども計画のひとつとして考えるツールです。間違えてはいけないことが、この計画をすることが目的ではなく、あくまで手段であることを意識してください。目的と手段が入れ替わってしまうことがよくあります。1日10時間したからOK!ではなく、中身を意識して勉強をしていきましょう。
高校生での目標の立て方で有名なのがプロ野球北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手で有名になった花巻東高校野球部の目標達成用紙「マンダラート」でしょう。
やることが明確化されますので結果が出しやすくなりますね。
学校のない時間をどう使うかがカギ!
夏休みに入ると朝起きるのが遅くなったり、夜更かしをしたりなど生活のリズムが変わってしまうことはよくあります。しかし、生活のリズムが狂ってしまうと集中力が維持できなくなったり、夏休み以降の勉強の仕方を修正しなくてはいけなくなってしまいます。夏の猛暑ですので体調不良も起こしやすいです。
学校の授業は50分を6時限、300分行っています。夏休みもこのリズムで行うことで普段と変わらず5時間の受験勉強をすることができます。大手予備校である駿台予備校も学校の授業に合わせ50分授業で行っていることもその理由です。入試に近い時期は入試時間で多い90分で区切って行ってもよいかもしれません。
つまり、普段の生活リズムで勉強することが、長期的な受験勉強を行うことのポイントであるということになります。
まとめ
いかがでしたか?夏休みの勉強時間と勉強計画の立て方について記載してみました。様々な視点で記載してみましたが、最後はみなさんひとりひとりの気持ち次第だと思います。
「やるやらないかは自分次第!」
です。受験ではまわりの受験生に入試の点数で上回ることが必要ですが、自分に負けては意味がありません。みんなはどれくらいやっているか?勉強は時間より中身だとかいろいろとあるとは思いますが、それは全てやったあとの結果です。やる前に気にしていても意味がありません。行動を起こし、結果を修正して次に役立てることを意識し、常に向上していってください。
受験生は最後の夏休み!あきらめたらそこで終わりです。今年の暑さより熱いみなさんでいられますように。
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