現在の大学入学試験であるセンター試験から変更し、2020年度から導入される「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」について、文部科学省が8月31日(水)に検討情報を公開しました。
【大学新テスト】国と民間との結果を併用→将来は民間へ一本化へ
2019年度から試行テストを行う
当初、2018年度に行う予定であった試行テストは、現行のマークシート方式から記述式問題の導入や採点についての体制を整えるため、2019年度までの3年間(来年度から)の試行テストを検証し、新テストに向けてスムーズな円滑を目指す方針にしました。
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試行テストは2017年11月に高校3年生、大学1年生を対象に国語、数学、地理、歴史、公民、理科、英語で実施予定。首都圏を中心に100会場で約5万人が受験することを想定しているそうです。
TOEFLや英検などの民間試験を認定!?
英語については4技能”話す・書く・聞く・読む”を総合的に判断することを新テストでは行う。現行のセンター試験では”読む・聞く”の2技能をマークシート方式とリスニングで行っているが”話す・書く”を測ることが事実上できていません。
文部科学省は4技能を行うことができる新テストを検討したが、何十万人が受ける共通試験において、記述や面接が必要となる試験の採点が難しいと判断。そのため、従来と同様な国の”読む・聞く”の新テストを行い、TOEFLや英検のような”書く・話す”の民間試験を合わせて評価する民間併用で評価し将来的には民間試験に一本化することを目指すことを発表しました。
文部科学省は民間試験一本化には、数年は民間併用が続くだろうとしています。これは民間試験の安定的実施が必要なためで、民間試験を認定していくことも必要であるためです。
民間試験の認定基準は
・高校の学習指導要領との整合性
・地方でも受けられる会場があるか
・受験料を低く抑えられているか
などの認定基準があり、入試センターが設ける基準に合致した民間試験を認定し活用するようです。
TOEFLや英検を活用している大学は約半数近くあり、それぞれ200校以上が利用しています。
国・数は実施時期と採点方法が課題だったが!?
文部科学省は新たに導入する国語と数学の記述問題の実施案も公開しました。
記述式問題を50万人ほどの規模で実施した場合、問題数や解答数に応じ採点する期間が長くて2ヶ月ほどかかると予想されたため実施時期と採点方法が課題でした。
実施案は3案
①現行と同様に1月に実施し、入試センターが採点
②現行より1ヶ月早くし、入試センターが採点
③現行と同様に1月に実施し、各大学が採点
①の場合、国公立出願の2月上旬までに半月ほどしかないため、問題数が限られてしまいます。②の場合、採点期間は確保できるが受験までの期間が短くなるため高校側の反発がある。③は3月までの合格発表までの採点となるため採点期間や問題の幅もできるが大学の負担が増すとそれぞれの案にメリットとデメリットがある。
文部科学省は高校や大学など各機関の関係者と意見をすり合わせ、2017年度初めには新たな実施方針を公開するとのことです。
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