大学への進学率は高度成長期時代に一気に上昇し大学へ行くことがステータスとなりました。その後、女性の社会的進出が増たことで大学進学率もあがり、現在では男女合わせての大学進学率は50%を超えております。また、短大への進学も含めると男性より女性のほうが進学率が上回っております。
進学率の上昇に合わせて大学の数も増加しました。半世紀前の1965年では全国で国立が73校、公立が35校、私立が209校の合計318校でしたが、2010年では国立が86校、公立が95校、私立が597校で合計778校と2倍以上となりました。圧倒的に私立大学の数が増えており、全ての大学の割合も7割以上が私立大学となっており上昇をしております。しかし、近年は少子化などにより大学の数の上昇はあまり見られなくなっております。
このように大学を卒業した方は一昔前に比べるととても多くなっておりますが、実際に大学を卒業した方がもう一度大学に進学することになった場合、どのような大学に進学したいのかも気になります。
今回はもう一度大学受験をした場合のついてアンケートを取ってみました。
もう一度大学受験をするとしたら、国立・私立・公立のどれを受けたい?
今回のアンケートを行った結果、7割以上の方が国立大学を選びました。私立を選んだ方が17.2%、公立を選んだ方が5%となっております。
理由を考察してみました。
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学費
国立大学を選ぶ理由として学費の違いがあるでしょう。一般的に私立大学の場合、授業料は学部によって大きくことなり、理系学部や医学部などは年間の授業料が非常に高くなります。もちろん大学によっても異なります。しかし、国立大学の場合、国が決めた標準額から20%が上限とされておりますが、ほとんどの大学の学部は標準額のまま一定となっております。
4年間大学に通った場合、在学中にかかる大学への納付額は国立大学を1とすると、私立文系で1.5倍、私立理系で2.5倍近くとなりますので、この学費の差はとても大きいといえます。
このように、私立大学と国立大学では大学に支払う金額が大きく違います。大学を卒業し、結婚し子供が出来たり、就職しお金を稼ぐ大変さや奨学金を返済している方などが、大学生活にかかる学費を要因に国立大学を選んだと考えたのかもしれません。
学業
やはり、もう一度と考えた場合、よりいい大学へ進学したい気持ちが高いことも国立大学を選ぶ要因になったのではないかと思います。私立大学全ての大学の偏差値の差よりも国立大学全ての偏差値の差のほうが少なく、また平均偏差値もより高くなっております。そういったことでも、どの国立大学でも一定の水準があるという点では私立大学よりも分があるのかもしれません。
続いて、どこの大学を受験したいかも調べてみました。
どこの大学を受験したい?
やはり、上位はほとんど国立大学となっており、どこも有名な大学となっております。日本の大学のトップである東京大学が受験したい大学でも1番であり、学力を必要と考えていたり、自分の実力を試したいなどが要因だと思われます。唯一私立大学でランキングしたのが立命館大学です。関西の私立大学では関関同立とされ難関校のひとつとされていますが、偏差値的には55前後とそれほど高くはいため、現実的にみたところの回答なのかもしれません。
まとめ
もう一度大学受験するならば?
・7割の人が国立大学を受験したい。
・学費の安さや学業の均一化が要因ではないか。
どこの大学を受験したい?
・トップは東京大学で上位ほとんどが有名国立大学
・関西から唯一立命館大学がランクイン
大学の受験形態は年々変化しております。特に私立大学は受験生の減少により数多い他の私立大学との差別化を図るためAO入試を取り入れるなど生徒数維持を図る施策を多種も設け始めました。奨学金対象の学生を増やす大学も近年ではよくみられます。
国立大学の授業料の増加が取り沙汰されておりますが、実際は私立大学の平均授業料も増加しており、国立大学と私立大学平均の授業料格差は過去30年ほど変わっておりません。
今後、5年、10年後に同じ質問を行ったときに、どのような回答でかえってくるのか、今後の大学の方針の変化によって回答も変わってくるかもしれませんね。
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